ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。

2010-10-12

出航(2010.09.04)


9月の前半、約2週間の北海道放浪旅行にいってきました。そもそもの目的は札幌に住む友人を訪ねることにありましたが、実は北海道に上陸するのは人生で初めて。それならばということで、北海道をぐるっと一周するバックパッキングをすることに。ついでに、今年大学1年になる弟に旅の醍醐味を味合わせてやろうと、弟も一緒に連れ出すことにしました。兄弟2人旅行するのも、実は初めてです。

さらに。それを聞きつけた祖父が、俺もついていくと言い出し、結局祖父・自分・弟の3人で行くことに。はじめは友人に会いに行くだけだった旅が、どんどんエスカレートしていきます(ただし、後で述べるように祖父・弟とは旅の途中ですぐに別れました)…。

飛行機 VS 鉄道 VS …

問題は、何でいくか、です。すでに、最初の目的地は祖父が幼いころに住んでいた小樽に決定しています。

飛行機は速いし、比較的安いのでいいのですが、たった数時間で北海道着っていうのもなんだか味気ない。自分は旅のゆったり間を大切にしたいので、新幹線&特急も同じくです。そんなわけで、はじめはちょっと贅沢して夜行列車、もしくは青春18きっぷで鈍行を乗り継ぎながらゆっくり北海道に行くのもありかと思ってました。ただ、夜行列車はともかく、北海道まで鈍行は80歳を過ぎる祖父には酷です。

そこで決まったのが、フェリーを使った船旅です。もともと船乗りだった祖父のアイディアですが、料金もかなり安いですし、船中で一泊したら翌日北海道ってのもなんだかいい。すぐにフェリーのチケットを手配し、何でいくか問題は解決しました。

フェリーは茨城の大洗港初、北海道苫小牧港着で、所要時間は約18時間。実際には東京-水戸経由-大洗港と苫小牧港-札幌経由-小樽までのバスチケットを含めたセットになっています。とってもお得。北海道旅行、料金を安く抑えたい方、移動時間にこだわらない方にはオススメです。

さんふらわあで行く、首都圏・北海道の船旅-三井商船フェリー

後悔の水戸

12:50、東京発のバスでまずは水戸へ。着いてから遅めの昼食です。が。ここで早速後悔しました。水戸も初めて訪れたのですが、けっこう街がでかい! しかも、周りに観光したら面白そうなスポットがたくさんある! さすが、天下の副将軍の城下町。

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北海道で見ることができる史跡は、やはり幕末・明治以降のものが中心なので、戦国・江戸時代の空気を感じることのできそうな水戸城跡・偕楽園・弘道館あたり、よってみるのも面白かったかもしれません。朝東京を出発していれば、半日くらいは水戸を観光できたので、残念です。

泣く泣く、駅前の水戸黄門像の前で写真だけ撮影して水戸とはおさらば。16:14発のバスで大洗港を目指します。

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乗船

到着後、乗船手続きをする前に、港を散策。潮風のにおいやヒトデがいかにも「海」って感じです。こういうとき、一人旅だとたそがれるしかないのですが、兄弟でいるとつい悪ノリします。ヒトデを投げあったり、港といえばオキマリのあのポーズで撮影したり。

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乗船するフェリーはすでに入港しており、港からはその全容を眺めることができます。

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たぷり港で遊んでから、乗船手続きをして、船内へ。シーズンオフであるにも関わらず、意外と乗客は多いみたいです。

部屋は8人部屋。毎日のように使っていた海外の安宿が思い出されます。

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18:30出航。ちょうど夕暮れ時の大洗港を後にしながら、北海道へのクルーズがスタートしました。

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食事を済ませ、風呂に入ると(船内なのに広い!)、もうすぐに就寝タイムですが、ラウンジや喫煙ルームは、若者を中心に夜もにぎやかでした。ちょうどW杯後初の日本代表、雪辱の対パラグアイ戦も放送中。ですが、海の上なので電波が悪く、要所要所のプレー映像が途切れます。うーん、じれったい! 波はおだやかで、元船乗りの祖父曰く「ベタ凪ぎ」の海でしたが、それでもやはり、揺れます。弟も船酔いにやられて寝てしまいました。

自分は眠れないので、ずと本を読んでいたのですが、それでも眠くならないので深夜にデッキへ出て風にあたりにいきました。甲板へのドアを開けると、真っ暗な中にしゃがんだ人影が。何をしているのかと覗き込むと

「わぁ、びっくりした」

「あ、すいません。お邪魔しちゃいましたか」

「いやいや、いいんだけど。写真とってたのよ。星がすっごく綺麗だから」

と言われて夜空を見上げると、すさまじい数の星々が! 目が慣れてくるにつれて、星空がどんどん明るくなってきます。こんな星空を見たのは生まれて初めて。そうえいばここは、街の光も煙も届かない、太平洋上なのです。こんなにはっきりと天の川を見たのも初めてですし、星がありすぎて、逆に有名な星座が発見しにくいという状況です。

先に写真を撮ってた方は、これから旦那さんと一緒に北海道でツーリングをしにいくそうです。写真も綺麗に写っていたので、触発されて自分も60秒間の集光モードで精一杯撮影にトライしてみましたが、写っていたのは暗い夜空だけ。記録には残せませんでしたが、あの明るい星空はいまだに鮮明に覚えています。

満足したので就寝。明日はいよいよ北海道上陸です。



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