ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。

2010-12-05

ギネス、300人301脚達成!

11月28日、「300人301脚」なるイベントに参加してきました。読んで字の如く、2人3脚の300人バージョンです。30人31脚はテレビでもやってますが、さらにその10倍の人数。しかもこれが成功すれば、そのままギネス記録として認定されるという、なんとも栄誉ある挑戦です。
お昼に代々木公園の陸上競技場に集合。天気は快晴。ギネス日和(?)です。
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初めは20人ずつの15グループに分かれて練習し、徐々に40人、60人、80人、100人…と連結していき、最後に300人で歩きます。
300人のうちの誰一人倒れることなく、また足と足をつなぐバンドがほどけることもなく50メートル歩けば記録達成です。スピードは関係ないので、歩ききることが第一。実際には秒速数センチの、かなりゆっくりな行軍です。赤と青のバンドを交互につなぎ、歩くときは一斉に
「赤!青!赤!青!…」
と声を出しながら歩きます。
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▲これで約60人くらいの列。50メートルも進むと、流石に列がズレてきます。
一応、ぶっつけ本番なのですが、主催者の方やボランティアがすでに何度か練習しているらしく、数十人で歩くためのノウハウは既に得ているため、それを忠実に実行すれば、100人くらいまでは大した苦労もせずに歩ききることができました。大切なのは、

  • 歩幅は一度に50センチ。小さい子もいるので、無理に大きく歩かない
  • 何があっても歩き続ける。よっぽどの事がない限り、止まらない方がむしろ安全
  • 肩を組むのではなく、腰に手を回す。手も交互に回して、一人だけ後ろのめりにならないようにする
って感じだったかな。20人ずつのユニット単位で練習するってアイディアも秀逸だった気がします。
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上の写真で、だいたい100人くらいの列ですが、100人を超えると、流石にきつくなってきます。一人あたり約50センチの持ち幅なので、300人も並んでしまえばそれだけで長さは150メートル。実際には、200メートル以上あったんじゃないかと思いますが、これだけの列だと端っこから端っこまで、お互いに声は届きませんし、顔も見えないのでアイコンタクトもできません。列の中に進むのが速い所と遅い所があって、スタート時は一直線だった列も、徐々に波打ってきます。そもそも300人ともなると、そもそもスタンバイの体制を整えるのだけで大変です。特定の場所がきつくなりすぎても駄目ですから、人と人のスペースを一定にしなければいけません。
「そっちもうちょっとつめてー」
「はい、それくらいで丁度でーす」
とリーダーが一生懸命叫ぶのですが、150メートルの横一直線なので、遠くなるとリーダーの指示が聴き取れないのです。スペースを詰めるのだって、どうしても玉突き状態で進行しますから、なかなか思うように進みません。(主催者の方、本当にお疲れ様です)
実際に300人で歩いたのは、予行練習と本番の2回。意外と、予行練習はすんなりと成功しまして、いざ本番。
「赤の足をひいてー」
「せーの!」
「赤!青!赤!青!…」
予行練習が案外うまくいったので本番も楽勝かと思いきや、30メートルを過ぎたあたりから、足並みのズレが致命的なレベルにまで達してきました。僕たちのFチームはちょうど300人の真ん中あたりだったのですが、右が「赤!」と叫んでいると思ったら、同時に左で「青!」と叫んでいるのです。これはまずい! みんなで必死にアイコンタクトをとりながら、歩幅やタイミングを微妙にずらすことで、ゆがみを解消しようと頑張ったのですが、流石にキツい…。赤・青同時に叫ばれてしまっては、両足を同時に出すという、2速歩行を超えた、人類史的に新しい進化としか言いようがない歩行をするしかありません(笑)
もう限界…と思ったそのとき、遠くから「しゃー!」という歓声が。どうやら、先行していた列の端っこが、ゴールラインを越えた様です。続いて僕らのあたりもゴールラインを越えると、それをみてギネス認定員が続々と旗をあげ、正式に50メートル踏破が認められました! MCの南まいさんが記録達成をアナウンスすると、一斉に鳴り響く歓喜の声。300人の歓声です。これだけでもすごいんですが、当日いきなり集まった見ず知らずの300人が喜びを共有するってのも、なかなか起きることじゃありません。これは実際、感動ものです。
記録が認められるのは50メートル踏破。実際、これくらいが限界かもしれません。100メートルとかになったら、歩いている途中でゆがみがどんどん大きくなって、列は崩壊していたでしょう。ただ、予行練習では簡単に成功してしまっただけに、本番で苦労しつつの記録達成、というのはなかなかドラマチックで感動を増幅させてくれました。
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▲記録達成後の閉会式。喋っているのは、今回の主催団体・虹の扉の代表・酒井さん。
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▲その場で発行された、ギネス認定証に殺到する参加者。300人の参加者ともなると、相乗効果で会場の興奮度も半端じゃありません。実際には、列に加わっていたのは305人で、305人306脚の記録を打ち立てたみたいです。
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以前のブログでも紹介した、南まいさんと。今回はイベントメインMCをされていました。
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▲練習を共にしたFチームのみんなと。ほんわか系のリーダーのもと、抜群のチームワークを発揮。したはず。
ニュースでも紹介されました。
ちなみに、この記録は以前スコットランドで達成された、265人という記録を更新しての快挙でした。305人、という記録、やってみた実感としては、まぁ越えられない、更新できない数ではないと思います。実際、僕たちも見ず知らずの人間が数時間の練習で(なんとか)足並みをそろえることができました。現実的な問題としては、300人以上を横一直線に並べて50メートル歩くだけのスペースを確保できるか、といったところにある様な気もします。
それにしても、これだけの人数を集め、まとめ、喜びを共有させてくれた主催者の方々、本当にお疲れ様でした。


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