ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。

2008-01-29

欧州で考えたこと03 -仕事編-

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【写真】パリのKEBAB屋店員

今日は約3ヶ月ぶりに、アルバイトをしてきました。6時間働いて、やっぱり日本人って「お客様は神さま」って労働哲学が染み付いてるんだなぁ、って思った。客がカウンターに並んだら、別の仕事しててもすぐにレジに向かう。クレームには、頭を下げてでも丁寧に対応する。

アムステルダムのマックでは、店員同士がしゃべってるせいで注文したビッグマックが20分遅れで出てきたり、パリのネットカフェでは、「フランス語話せ。英語はわからん。帰れ」って追い返されたこともある。本当に、仕事や客に対する態度が違う。

ちなみに、欧州には大きく別けて3つの民族がいる。


  1. ラテン系 : フランス・イタリア・スペイン等
  2. ゲルマン系 : ドイツ・イギリス等
  3. スラヴ系 : 東欧の国々・ロシアなど主に旧共産圏の国

(北欧のサーミ人とか、アラブ系の移民もいるけど、ここでは除外)

1番日本人に近いと感じたのが、ゲルマン系の人たち。スラヴ系のチェコ、ポーランドなんかでは、電車が1-2時間平気で遅れたりもしてたけど、ゲルマン系ドイツの電車は1分の誤差もなく駅に着く。ラテン系の人たちは、(日本人の感覚だと)総じて客に対する態度が悪い。あいつら、本当に客よりも自分の事情を優先する。

そのかわり、ラテン系は楽しそうに生きてるなって印象は、強く受けた。現に、イタリア人は「世界一遊び上手な民族」って呼ばれてたりもするし、フランス人はジョークがうまい。

日本だと、「仕事が生きがい」って人も多いけど、「過労死」 (英語でも Karoshi で通じる、あるいは death from overwork)なんて言葉もあるくらい、自分の人生を犠牲にすることもある。イタリア人もスペイン人も、楽しそうに生きてはいるけれど、正直、経済的な発展の度合いでは、日本・イギリス・ドイツには敵わない。

「生きがいになる仕事でバリバリ働いて、倒れるならそれでも良いや」

「いやいや、仕事よりも自分の人生、楽しんでナンボでしょ」

あなたはどっち派?(特に、就活やってる人に聞いてみたい今日このごろ)



2008-01-27

欧州で考えたこと02 -言語編-


今日は、久々に旧友と会いました。仕事で自分の地元の隣町まで来てるということで、まぁどうせなら会おうかという話に。こいつとは昔、いろいろドンパチやったりもしたけど、そういう過去があるからこそ、じっくりと話が深まる部分もある。なんたって、今じゃサークルで1番長い付き合いだからねぇ(笑)

あっちでは、その日にあった人と飲んだり、世界中のバックパッカーと不慣れな英語で話したりして、かなり貴重な体験ができた。けれども、やっぱりお互いの暗黙知が少なかったり、日本語独特の機微が英語に訳せなかったりしたせいで、会話の深まり方に限界があったのも否定できない事実。

帰ってきて思うのは、やっぱ母国語って、1番長く使ってるから、細かい表現ができて便利ですよね。実際、あっちで生まれたっていう日本の人なんかには、日本語独特の表現が、通じにくいこともありました。たぶんその人にとっては、母国語は日本語ではなく、その現地の言葉だからです。

世界に数ある言語の中でも、やっぱり、日本語って、綺麗な言葉だと思う。え、フランス語も綺麗?自分には理解できません(笑)

ずっと昔から好きで、旅してる間もずっと、心の支えにしてた曲がある。ポルノグラフィティの『うたかた』って曲。旅人の詩として読むこともできます。

ポルノのファンならたぶんうなづいてくれると思うけど、『うたかた』は本当にいい曲だ。歌詞といい、曲のリズム、編曲といい、本当に完成度が高い。中でも歌詞は本当に感動するくらい綺麗な言の葉の連続で、詩人・岡野昭仁の面目躍如といった感がある。

あっちで会ったポーランド人に、この『うたかた』を聞かせてみた。(まぁ、いかにも「オリエンタル」な雰囲気を醸し出した曲だし)彼はこの曲を気に入ってくれたみたいで、なんとか英語に訳してみようと、辞書片手に頑張ってみた。
うたかた [泡沫] …
1.水の泡:bubbles
2.はかないこと:transience ; evanescence
¶うたかたの恋 a short-lived love
 無理やり英語を当てはめることはできるんだけれども、英語に訳すと、歌詞の綺麗なリズムが崩れてしまう。しかもこの詩で昭仁は、「あなた」を「貴方」とか「貴女」とは書いていない、つまり性別を特定していないので、heとかsheとか、性別を特定しちゃう言語の英語にのせようとすると、それだけで作詞者の意図を無視してしまうことになってしまう。「帰る」と「還る」じゃ意味が違うし、「消えた」と「滅えた」も違う。

…。


どうしてもうまい訳ができなくて、結局諦めた。だいたい、アルファベット文化圏には、「数多」「幾千」「泡沫」なんて言葉を理解する、土台となる文化はあるんだろうか?「燦々(さんさん)と浴びてみようか」なんて、そもそも訳せるのか?漢字文化圏の人間じゃないと、無理かも…。そんなことを、考えてしまった。

…誰か、この歌詞を綺麗に訳せる人がいたら、手ぇ貸してください。





宣伝。この「うたかた」はポルノグラフィティの5thアルバム『THUMPx』 (サンプ サンプ サンプと読む) に収録されてます。名曲なので、是非一度、お聞きくださいまし。

2008-01-26

欧州で考えたこと01 -国防編-


補給再開へ 護衛艦新たな船出

「(給油問題で)『憲法違反』と言われた一国民として私どもにも意地と誇りがございます。我が国の信頼回復のため全力を尽くします。行って参ります」(派遣部隊指揮官 佐伯精司 一等海佐)

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=390633&media_id=2

立派だよ、佐伯司令官。日本の意地を世界に見せ付けてやってださい。実際、「自衛隊」なんて中途半端な肩書きで、自衛官も大変だと思う。自衛隊は正式に「日本国軍」とするべき。

あっちでも「日本の軍隊は強いのか」って聞かれて、「日本は軍隊(army)は持ってない。あるのは自衛隊(SDF=Self Defence Forces)だ」って答えても、「じゃあどう違うの?」って聞き返される。

そんなときは、いつも「Actually, same」って答えるしかなかった。まぁ日本のややこしい憲法問題を説明できるほどの英語力ないせいもあるけど…。

あんだけの装備もってて、「軍隊じゃない?」そんなの世界から逆に疑われるだけだ(実際にみんな疑ってた)。きちんと憲法改正して、自衛隊は正式な日本国軍にするべき。堂々と、「国を守るための力です」って、世界に誇ればいいじゃないか。

平和のために、9条守れ?馬鹿言ってんじゃない。平和ってのは闘って勝ち取るもんでしょう。念仏みたいに「戦争反対」を唱えてれば平和でいられるとでも?

アメリカは中東で手ェいっぱいだし、今年はたぶん民主党政権に変わるだろうから、北の将軍様がミサイル飛ばしてきても、ピョートル大帝の再来・プーチン=ロシア帝国や今年北京五輪を終えたら何しだすかわからない中国共産党が領土的野心むき出しにしてきても、アメリカの軍も政府も、日本を守ってくれるかどうか、確実に「yes」とは言えないよ。

自分の身は自分で守る。

これが基本でしょう。きちんと有事法制整えて、危機に備えなきゃ。

…このあたりの政策は、まだ安倍さんのときの方が議論活発でよかったなぁ…。世間の風当たりはまだ冷たいだろうけど、体調も復帰したらしいし(このニュースの出港式にも参加)、頑張れ安倍さん。あなたまだ若いんだから、いくらでも復活できるよ。『美しい国』で「私は闘う政治家になりたい」って書いてあったの、嘘じゃないでしょう?

2008-01-21

What I think after the journey in Europe

いやぁ、終わった終わった。

わずか3ヶ月ですが、欧州旅行、たっぷりと堪能してきました。

それにしても、たった3ヶ月で欧州巡りだなんて、やっぱりナメたな…。行けなかったところ、できなかったことばかりです。

なかでも、楽しみにしてた「ライン河畔ツアー」ができなかったのは本当に残念。まぁ、これをやる前に死ぬことはありえないので、欧州には、いつかもう一度行きます。

この旅のおかげで、やりたいことが、非常に増えました。 

もっと英語の勉強がしたい…。
美術の勉強がしたい…。
いろんな本が読みたい…。
いろんな検定とりたい…。
留学したい…。
>
いろんな人に出合って、色んな影響を受けました。

…そう、出会いです。出会いこそが、旅なのです。

現地人と、がんばってコミュニケーションをとってみたり、日本じゃ知り合う機会のなかったような人と、日本じゃできない話をしたり。本当に、この旅では素晴らしい人たちに、沢山出会えたと思います。

そして、そんな人たちと夢を語り合う。

「俺はいつか、××になるんだ」
「いつか自分の店を建てる」
「絶対に○○賞をとる」

欧州で出合った人たちは、ほとんどが得てして野心家でした。

そりゃそうだ。自分の夢を叶えるために、日本の生活投げ打って、一人でこっちきて勉強しているのだから。

そんな野心家たちと夢を語り合っているうちに、俺も絶対負けられない、と思うようになりました。

まぁそんなところで、結局言いたいことは、この旅に出て大正解だった、ということですね。

ウィーンのシュベヒャート空港に降り立った11月1日が昨日の様に感じられ、本当にあっという間の3ヶ月でしたが、不思議と、11月以前がかなり遠い昔の様にも思います。

きっと、旅の前と後で自分の中に変化が起きたからでしょう。うん、そう いうことにしておこう。

…帰りの飛行機、経由したチューリヒの空港からテイクオフするときに、行けなかったライン河畔ツアーの出発地、ボーデンゼー湖を空から見下ろすことができました。 


「また来いよ」 


 そう言ってくれてるように、思えてなりませんでした。 








 さーて、次はいつ行こうかな♪


【最終レコード】
訪れた国:15 
制覇した街:52 
世界遺産:33


【Special Thanks!!】
アエロフロート機で同席したロシア人・アレクセイ、マリナ、スミルノフ
ウィーンで会った最初の友達・ポーランド人イギー
チェコの夜行列車で同席・自称スポーツ会社のCEO、ジミー 


リンツでの出会いに感謝、1週間のトラベルメイト・李眞熙
ブルノのタバコ&ワイン友達・スロヴァキア人2人組
スラウコフ・ウ・ブルナの酒屋のマスターと酔っ払いのモゼシュ
プラッツで俺にウォッカを10杯は飲ませたであろう酒豪・バレイチェク
自宅に泊めてくれ、翌日もアウステルリッツを案内してくれたピーター
その綺麗な奥さんシルビア、可愛い息子トーマス
プラハで高校の同窓会? 補給物資には大変感謝・古川さん&まりこさん 
スロヴァキアの列車でパンとチキンをくれた現地人親子
ゴスペルで車内がコンサート会場に・スロヴァキアの修道女たちと先生
甘く切ないスロヴァキアの恋・アンジーことアンドゥレーア


ブダペストでまたも同行・古川さん&まりこさん
ブダペストの綺麗な夜景にタバコの火を貸してくれたハンガリー人
クラクフで安くて良い宿に案内してくれた斡旋業者のおっさん
何かあるとすぐにタバコをくれという宿のおっちゃん・おばちゃん
アウシュビッツを同行、アジアからの大陸横断旅行人・青木さん
ワルシャワでケバブをおごってくれた韓国人・崔鐘万
部屋が一緒だった日本語話せるイタリア系オーストラリア人・ローリー
文化科学宮殿のふもとで朝まで一緒に飲んだ酔っ払いたち


ベルリンであったブっ飛び芸術家・平川ヒロ
ミュンヘンの宿で再会・ローリー
ミュンヘンの英国庭園のタバコ仲間・イタリア系移民パーチェ
ノイシュヴァンシュタイン城を同行・美容師の塚本さん
ミュンヘンのホステルに潜伏中・外務省公安4課手配中の服部さん 
ザルツブルクの宿で一緒に飲んだ韓国人4人グループ&ナオキさん


アルプス越えの電車で相席、アメリカ人夫婦・ジャンとケーラ
ヴェネツィアで相部屋、イギリス留学中の台湾人・林昇豪
元箱根駅伝ランナー、ローマまで同行・ミスターチョコレートぐっさん
俺をバルセロナまで拉致しようとしたカンザス&パリの2重留学生・いづみ 
ローマ行きの列車&夕食をご一緒、凸凹コンビ・花岡さん&小川さん
ローマの宿で相部屋・スコットランド人リンダとメキシコ人エドワード
ヴァチカンで奇跡の再会・崔鐘万 
ローマの宿で一緒にタバコふかした横国の留学生2人&スペイン人ヴィッラ
フィレンツェで絡まれた能天気おねーさん、ピサ&ジェノヴァ同行・あきさん
ジェノヴァの教会で宗教について熱く語ってくれたアルナールド神父
ニースで出会った男気ある料理人・アオキーノこと青木さん


パリの20区で俺を襲ったゲイ・キャメル
AB型の同い年、フライトアテンダントを目指すマルタへの留学生・明日香
パリで3度目の再会・崔鐘万
またも再会、パリ留学生いづみと吉川姉妹
その友達のパリ在住帰国子女かずくんと俺をゲイだと疑うシーラ
パリの宿で朝まで飲み明かした仲間・4月から警官磯部さん&経済通の大学生 
結局一番付き合いの長くなったニースであったコックさん・アオキーノ
同室になったリヨンの留学生・竜馬くん バックパッカーの大先輩・諏訪さん
世界一周旅行に挑戦中、アジアで井戸掘りの経験もあるタカさん
2年間世界を放浪。ブダペストから自転車でパリまできたチャリダー・マサさん
同い年の武闘派、元自衛隊員・まこと
竜馬君の友達、朝まで語り合ったリヨンの留学生
キャバクラで働いた金で旅を続ける18歳・ギャル曽根
まことさんの旅仲間、悪知恵なら誰にも負けない・ひとしさん
ワーホリでフランスへ、アーティスティックなおねーさん・さとみさん
同じくワーホリ、お洒落な頼れる兄貴・しんさん
同じくワーホリ、田舎でファームステイ中・まこさん
何気なく世界放浪中、独特のオーラを放つ男・ゆうさん
年末年始フランス旅行中・きょうこさん
中国からパリにきてすぐ戻る忙しい姉御・しほさん
フランス留学中、ミスB型・あべちゃん
ソムリエール斉木さん&パティシエ環さん 
「ピコーン」て変な飲み会芸を教えてくれたアイルランド人グループ
めちゃくちゃ強いオレンジテキーラをくれたメキシコ人2人組
結構イケメン、サニーことキム・ソンフー


めちゃくちゃジェントル、ミスター英国紳士・アレックス
飲みすぎて朝の4時までゲロゲロ、フランス系カナダ人アントワーヌ
マクドナルドマニア、イタリア留学後に欧州旅行・ヨーコさん
CDG空港で最後の夜を共に過ごしたカメルーン人・マルス 


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