ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。

2009-04-12

『養老孟司の人間科学講義』

養老孟司氏による、人間を科学するお話。




手法は科学的。 内容は哲学的。
あぁ、この人の目(というか脳)には、 世界はこういう風にみえているんだなぁって思う本。 『バカの壁』シリーズと比べるとやや難しい気もしますが、 本人もあとがきで述べている通り、
「当たり前を難しく説明するのが学問か。 そう訊かれると、そう」(P267)

なのかもしれません。 このあとがきの一文を読んで、 あぁ、この本はまさにこの一文を体現した一冊だなと思いました。

そうなんです。この人の言っていることは、いつだって「当たり前」のこと(このあたり、故・池田晶子女史の哲学に通じちゃうあたりがどうも不思議)。 言いたいこと言ってるなぁ、って養老節もいつもの通り。 なんだかこの人の文章読むと、気分が爽快になります。

次は渡部昇一との対談を読んでみよう。