【2011.07.18】
先生のお宅にお邪魔してきました。招いてくれたのは、T.Fransica。通称フランス。場所は、バギオの北隣にあるラ・トリニダート市(La Trinidad)。バギオ中心部からジプニーで約20分。ベンゲット州の州都でもあります。
フランスは3ヶ月間ずっとマンツーマンクラスを担当してくれていた先生です。朝いちの授業なのでしょっちゅう遅刻してそのたびに彼女を不機嫌にさせていましたが(I'm so sorry…)、自分の意見をはっきり持っている先生なので、ディスカッションになるとお互いかなり白熱してエキサイティングでした。
(▲T.Franceとその赤ちゃん)
■親戚大集合
ベンゲット州庁舎の裏で待ち合わせ。なんだかフランスに似た若い子がいるなと思ったら、彼女の姪っ子でした。名前はファティマ。彼女の案内に従い、山道を少し進んで到着。
当初、フランスとその旦那さん、子供達と食事って感じを想像していたのですが、着いてみてびっくり。親戚勢ぞろいで、総勢30人ちかくが出迎えてくれました。え!って感じです。こんな大規模なパーティだなんて聞いてなかった…。なんでも、House Blessingというパーティなんだそうです。カトリック国・フィリピンならではのスタイルですが、なんらかのおめでたい出来事を、親戚一同が集って祝うパーティのことです。この場合、フランスの両親の家の2階部分が完成した(フランスのお父さんは大工さん)、というのが名目。お清めの水も撒いたらしい。
それにしても大家族。まずは、一番目上の人に対して挨拶するのがこの国の礼儀。この場合は、ホストであるフランスのお母さん。相手の手をとって、額にかざします。
▲フィリピンの一般家庭料理。似たようなものは店でも食べられますが、やっぱり現地の人が実際に手作りで料理してくれたものを食べるのはなんとも嬉しい体験です。豚肉がめちゃんこ美味い。食事のあとは、お酒もまじえながら雑談タイム。
▲フランスの姪っこ・ファティマと、その友人たち。フィリピンでは、家庭科の授業でヘアカットの仕方も学ぶんだとか。友達同士で髪を切りあっている場面を目撃しましたが、その手つきは手馴れたもの。
おじいちゃん世代になると、若干通じなくなりますが、若い世代は当たり前のごとく英語を喋ります。バギオは韓国人人口が多いこともあって、韓国語を勉強する学生も多いみたいです。実際、ファティマも韓国語を勉強中とのこと。また、これだけ親戚が集まると、なかには日本で暮らしたことのある人もいます。フィリピン人の10人に1人は、海外労働経験者。片言の日本語を喋れる親戚もいました。なかなかインターナショナルな一族だ・・・。
フランスとその家族にサヨナラをつげ、せっかく来たラ・トリニダートを散策。フランス(の両親)の家は、山間の渓流沿いに建っています。風景がなんとも格好いい。
▲渓流をはさんで広がる家々。どことなく、僕の田舎の福島県・飯坂温泉の摺上川を髣髴とさせる景色です。
▲ベンゲット州庁舎。この日は偶然、元知事の公葬に遭遇。ちなみに、バギオも地理的にはベンゲット州の内部に位置していますが、独立した都市なので、行政的にはベンゲット州には含まれません。
▲州庁舎は高台に位置しており、ダウンタウンを見下ろせる。
それにしても、現地の人たちの生活が垣間見える非常に興味深い体験でした。誘ってくれたフランスと受け入れてくれたその家族一同には、感謝です。
続く → フィリピン家庭事情
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