ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。

2011-10-20

円通寺

妙満寺からは直接帰るつもりでしたが、境内に「円通寺 徒歩20分」との知らせがあったので、そのままいってみることにしました。実際には自転車で5分の移動。

庭園は国の名勝にも指定。宗派は臨済宗。もともとは後水尾天皇(江戸時代初期、「禁中並公家諸法度」などで朝廷が幕府の管理下におかれた時代の天皇)の山荘・幡枝離宮が起源。その後、お寺になりました。

名勝に指定されている庭園は、比叡山の借景で有名です。この構造は、同じく後水尾天皇による造営の修学院離宮(ここも家から近いのでそのうち行きます)と同じ。残念ながら写真撮影は禁止だったので、以下はこちらのサイトからお借りしてきました。


うーん。渋い。この借景に頼った庭園を保存するため、この周囲は住宅地になっていますが、高いマンションなどの建設が条例で制限されいてるようです。ただ、地図をみると円通寺 - 比叡山の間には京都国際会館・グランドプリンスホテルがあるけど、これはいいのかな...?

わび・さびへの理解がない自分には、妙満寺の方が「綺麗だなー」って思いましたが(失礼!)観光客の出入りはこっちの円通寺のほうがにぎわっていましたね。

人気ブログランキングへ



このエントリーをはてなブックマークに追加

2011-10-18

妙満寺

家の近くを散策してみよう、ということで訪れたのは岩倉の妙満寺。顕本法華宗の総本山で、「安珍・清姫伝説」で有名です(後述)。

■妙満寺縁起

顕本法華宗とは、日蓮宗(法華宗)の一派で、日蓮の弟子・日什(にちじゅう)を派祖とする宗派。彼は比叡山で修行し、学頭も勤めた超エリート僧侶でしたが、60を過ぎて読んだ日蓮の書物に衝撃を受け、転向します。ちなみに今年は日什生誕700周年らしく、門で大きくアピールされてます(写真右上)。

創建した寺は応仁の乱(1467-)で荒れ、天文法華の乱(1536)では派祖・日什の古巣である延暦寺の僧兵らによって焼き討ちにあい、堺へと非難。その後すぐに京都にもどるも、豊臣秀吉の京都整備計画にしたがってまたも移転(1583)。最近、1968年にこの地に再度移転して今日にいたります。結構いそがしいお寺ですね。
本堂
高くそびえ立つ仏塔です。ブッダガヤの大塔を真似たものらしいのですが、
日本の寺で仏塔をみるのはけっこう珍しい気がします。
境内は石の模様で水の流れをあらわす枯山水で整備されている。
背景にはなにかと因縁のある延暦寺。
意外な名前を発見。トヨタ自動車の豊田家はこのお寺の檀家総代。
写真上の仏塔には、初代・豊田佐吉以来お骨も収められているとのこと。
もう一つ、このお寺で有名なのが「雪の庭」。俳句の祖ともいわれる松永貞徳による造営。同じく貞徳による清水寺の月の庭、現存しない北野の花の庭とあわせて「雪月花の三名園」のひとつとされています。

残念ながらまだ雪景色シーズンではないのですが、しばらく縁側に座ってゆっくり庭を鑑賞。やっぱり和風庭園っておちつきますな。

■安珍・清姫伝説

さて、この妙満寺の名物である「安珍・清姫伝説の鐘」ですが、実はここに来てからはじめて知りました。後で調べてみると歌舞伎や能で有名、とのことですがまったく知らなんだ…。伝説をおおざっぱにまとめると、以下のようなもの。
熊野にイケメンの坊主・安珍が参拝しにきた。清姫は坊主に惚れて彼に迫るが、安珍は「参拝中の身なので困る。帰りに立ち寄るから」と適当にごまかして逃げてしまう。 
だまされたことを知った清姫は彼を追うが、安珍は別人だと言い張ったり、熊野権現の助けをかりて彼女を金縛りにするなど、とにかく逃げることしか頭にない。頭に来た清姫は姿を大蛇にかえて彼を追いかける。追いつめられた安珍は鐘の中に身をかくすも、大蛇に化けた清姫のはく炎で焼き殺されてしまった。
めでたし、めでたし…とは言えない、なんとも破滅的なラブストーリー(?)。この、安珍が身を隠した鐘が、この妙満寺の宝物館に収められた鐘なんだそうな(写真右上)。意外と小さく、人が隠れられる大きさには見えません。

この鐘が京都にあるのは、秀吉の紀州征伐(1585)の際、武将の仙石秀久が発見して戦のはじまりを告げる鐘として使い、京都まで持ちかえってきたからだといいます。おお、千石秀久といえば、漫画『センゴク』の主人公ですね。そのうちこのエピソードも描かれるのかな。



お寺の中は全体的に整備されていてとても綺麗です。京都の北外れに位置しているので、わざわざこの妙満寺だけ見に来る人はあまりいないかもしれませんが、近くを訪れた際にはおすすめです。

人気ブログランキングへ
このエントリーをはてなブックマークに追加

2011-10-16

スウェーデン人がやってきた

現在、京都のゲストハウス生活を送っています。ただ、ゲストハウスとはいっても完全な個室で共有空間もなし。唯一洗濯機だけ共有の宿なので、実質的にはアパート暮らしと変わりありません。ただ、やっぱりゲストハウスだけあって住人の外国人比率はかなり高いです。

それにしても一週間前くらいからドアの外で外国語を聞く機会が多くなったなー、と思っていたら、まとめて5・6人が引っ越してきた模様。話しかけてみると、こっちの日本語学校に通うスウェーデン人の仲間なんだそうで。10月から勉強を開始し、期間は人によりますが、半年~2年ほど滞在する様です。その日はサタデーナイトだったので、飲みに行こうと集合していたところらしい。んでもって話して早々ですが、自分も一緒に飲みに行くことになっちゃいました(展開早っ!)。

■外国人御用達

彼らの会話は、当然のごとく英会話。

「変なこときくけど、スウェーデン人って、話すのスウェーデン語だよね?」
「そうだよ。でも、今はトヨタもいるし、あっちの奴はカナダ人だしさ」

と、欧州人の当たり前のごとくこなす英会話に改めて呆然。これは軽くコンプレックスになりますね…。まぁ、日本語学校の生徒としては日本語話さなきゃだめだろって気もしますが、このあたり、週末に英会話から解放されて飲みに行くフィリピン留学時代が思い出されて懐かしいです。



大きな地図で見る

彼らはちょっと飲んですぐ移動、を何度も繰り返すのがスタイルの様で、その日だけで4・5件はしごしましたが、おもしろかったのは居酒屋A(あ)。どうも外国人留学生の間では"A bar"として有名なんだそう。雰囲気は普通の日本の居酒屋ですが、お客さん比率は70%くらい外人さんですね。店員さんに聞いてみると「そーですねー。なんか海外の『地球の歩き方』にのってるみたいで、外人さんはよく来られますね」とのこと。ロンリープラネットかなんかかな?

こうやって、外国人目線で夜の京都を遊んでみるのは実に面白い。彼らは普通にからあげとか注文して「おいしい」といってましたが、僕の頼んだもろきゅうには「?」なリアクション。

■日本vsスウェーデン

遅くまで飲んで3時ごろ、数人と先に帰りました。ただ、バスも電車も無いので歩き。四条~僕らのアパートまで実に6・7キロ。自分は歩くの速いってよく人に言われますが、身長190センチがざらな彼らの長い足を駆使した行軍についていくのは結構しんどかった…。

途中、お互いの国についていろいろ話しましたが、スウェーデン人に聞くスウェーデンの実情はちょっと新鮮でした。日本で「北欧」ときくと、高度福祉国家だとか、音楽だったりイケアだったり、なんだか平和でおしゃれで洗練されたイメージがありますが、彼ら曰く

「スウェーデンには何にもない。退屈だ」
「基本的に怠けてばっかりで、日本みたいに一生懸命働かない」
「移民が増えてばっかりで、治安もどんどん悪くなってる」

と、否定的なコメント多数。「日本は北欧に対して幻想があるみたいだけど、実際そこまでいいところでもないよ」と釘をさされました。「北欧に生まれるのは宝くじを引くくらいラッキーなこと」と言われた(by ハマーショルド元国連事務総長)北欧は、過去のものなのか?

一方、日本について聞いてみると、さすがにこっちに勉強しに来ているだけあって、ベタ褒めです。そもそも日本に興味を持ったのは、ほとんどが和製アニメーションで、一番人気は『NARUTO』でした。言われて結構嬉しかったのは、「あれだけの大地震のあとで、被災地で治安が悪化しないのには驚いた。みんな並んで食料の配給をまったり、こんなに行儀のいい国は他にないでしょ」ってことです。ニュースでもやっていた日本賞賛の声は、本物のようです(それだけに、最近の原子力問題ではみんなごめん! って気持ちになりますが)。

これまでも宿で外国人と仲良くなることは何度か会ったのですが、ほとんどが短期滞在の旅行者でした。これから数年滞在する彼らとはこれから長い付き合いになる…かもしれない。

人気ブログランキングへ


このエントリーをはてなブックマークに追加