内閣の「参議院枠」を廃して、新たに「トヨタ枠」を設けよう。各省庁に、トヨタから優秀な人材を出向させよう。そうすれば永田町も霞ヶ関も、確実に良くなる。…と思ってしまいます。この本読むと。
自浄作用が働くなった組織は、それだけでもう死んだも同然。国も企業も学生サークルも同じ。トヨタがあれだけの巨体を保ちつつ、常に戦う姿勢を崩さないのにはきちんと理由があります。この本を読むと、それがだんだん見えてきます。
ちなみに、トヨタはあれだけ大きな会社でありながら、社内に「派閥」というのもが存在しないそうです。どこかで読んだ別の記事によると、「派閥ができないように細心の注意を払っているだけ」とのことですが、この派閥を生まないための手法には興味がありますね。
各プロジェクトごとに焦点を当てた、各章5ページ前後の特集を集めた本なので、興味のあるところだけ読んでも楽しめると思います。以前紹介した『豊田家と松下家』は、トヨタと松下(いまはもうパナソニックか…)の創業者一家にスポットライトを当てた本でしたが、こちらは徹底的に現場に光を当てた取材に基づいています。ビジネス書として読むなら、役に立つのは断然本書の方でしょうね。
片山善博(元鳥取県知事)岡田克也(民主党副代表)上坂冬子(作家)などのインタビュー記事もあって、内容は充実しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿