ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。

2010-02-03

『ロングバケーション』

『ロングバケーション』、通称『ロンバケ』ってドラマ覚えてますか?キムタクと山口智子主演のドラマで、1996年の放送なので、自分が小学校4年のころです。もう10年以上もたったのかぁ…。



自分はこのドラマが大好きで、うちにビデオがあったので、定期的に何度も見ていました。うちのビデオデッキが壊れ、DVDに移行して以来、『ロンバケ』を見ることはなかったのですが、最近、また全11話をじっくりと、見返してみました。
いやぁ。いい!
『ロンバケ』はいい。なんか見るだけで、人に対して素直になれるドラマです。音楽を題材にしたドラマといえば、今はすっかり『のだめカンタービレ』が定番ですけど、自分の中で『ロンバケ』を越えるドラマには未だに出会ったことがありません。「桃ちゃんでぇ~す」 とか「マタニティ~、バブ~」とか、意味不明な名言(?)も多いけど、そこもまたいい。
久しぶりに見て気付いたのは、自分がドラマをみてて「おもしろい」と感じるシーンやセリフが変わったなということ。そりゃあ、小学生のころと大学生じゃ、感じるものが違いますよね。小学生のころは、なんとなく「大人になったらこんな楽しそうな生活を遅れるのかー」くらいですけど、初回の放送から10年、自分もいろいろと、オトナになったのかな?(笑)
恋愛だけではなく、人との付き合い方とか、自分に正直になる生き方とか、このドラマには沢山のものが詰まっています。最近人づきあいに丁寧さを欠いていたのは、このドラマを忘れていたからかもしれない。

以下は、今回見返してみて、自分が1番いいなと思ったシーン。瀬名と佐々木教授が、ラーメン屋・マンキンで飲んでいる場面です。

セリフだけ抜き出してもなかなか伝わらないと思うので、興味がある人は是非とも鑑賞してください。

瀬名:飲みすぎですよ
教授:ううん、大丈夫。大丈夫。あぁ~、熱いなぁ。瀬名君。恋っていうのはねぇ、とても、テンションの高いものなんです。だからみんなそれが一番大切なものだと思ってしまうんですが、でも僕は…少し、違うと思うんだなぁ。『マディソン郡の橋』とか、僕は、信じません。
瀬名:あ、それ僕まだ見てないから…
教授:夫をね…最後まで裏切って死んでいくような、そんな手紙を書いてはいけません。そばにね…そばにいる人を……大切にしなければ…いけない。やはりね…部屋で待っててくれる人を…大切にしなければ…いけないんです。でもねぇ…瀬名君。ショパンというのは、何度帰っても、『おかえり』とは言ってくれません。
瀬名:いや家に帰って…ショパンが『おかえり』って言ってくれたらそれはそれで怖いですけどね。
教授:・・・。瀬名君はね・・・ズルイ人です。あなたは決して…『さみしい』という言葉を使わない人だ。
瀬名:そんなわかんないじゃないですか。
教授:いや、わかります。あなたのピアノを聞いていればわかるんだ。世界中の全ての人間が『さみしい』という弱音を吐いたとしても、あなたは絶対に『さみしい』という言葉を…使わない…!! 強い…人なんです。
瀬名:まさか。
教授:強いから…優しくなって、しまうんです。
瀬名:あのそれ…先生の買い被りですよ。僕…けっこう女々しいですから…。
教授:女々しい。女々しいい、いじゃないですか。大いにいいです。女々しいというのは、素直、という意味なんです。いいですか瀬名君、君は自分自身に、もっと素直になれば、それでいいんです。
瀬名:うぅん…そうですね…。
教授:熱ければ窓を開けて、夏の風に浸るように。寒ければストーブに火をつけて、手をかざすように。もちろん、みんなの前である必要はありません。だれかの…誰かの前だけで、いいんです。瀬名君、…壁。とっぱらってください。

最後の「壁をとっぱらう」ってのは、このドラマにおける一つのキーワードですね。佐々木教授とか桃ちゃんとか、こうやってさらっと素敵なセリフを吐ける大人は魅力的だと思います。自分もこういうおっさんになりたい…。
…次に『ロンバケ』を見たとき、自分はどのシーンに惹かれるのかな。
あと、ロンバケは劇中の音楽もいい!ピアニストが主人公なんで、ピアノの楽曲もそうですが、挿入歌や行きつけのクラブで流れる音楽とか、自分のなかでの名曲が盛りだくさんです。併せてこちらもどうぞ。

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