ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。
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2012-04-23

『ワルキューレ』

僕は今、「スチューデントマネージャー」という立場で、フィリピンの英語学校で働いています。完全な従業員ではなく、英語の授業を受けつつ、ほかの生徒さんのお世話をさせていただく、というポジションです。

というわけで、僕も1日に数時間だけ授業があるのですが、今日のディクテーションの授業中、CDラジカセが故障してしまう、というハプニングがあり、急遽、自分の持っている洋画の台詞の聞き取り → ディクテーションをやることになりました。その授業の題材として使ったのがこちら『ワルキューレ』


第2次世界大戦中のドイツで、トム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク大佐とその仲間たちがヒトラー暗殺を企てるという、史実(ヴァルキューレ作戦)に基づいた歴史映画です。

こちらの記事は、移転しました。⇒ こちら
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2010-02-03

『ロングバケーション』

『ロングバケーション』、通称『ロンバケ』ってドラマ覚えてますか?キムタクと山口智子主演のドラマで、1996年の放送なので、自分が小学校4年のころです。もう10年以上もたったのかぁ…。



自分はこのドラマが大好きで、うちにビデオがあったので、定期的に何度も見ていました。うちのビデオデッキが壊れ、DVDに移行して以来、『ロンバケ』を見ることはなかったのですが、最近、また全11話をじっくりと、見返してみました。
いやぁ。いい!
『ロンバケ』はいい。なんか見るだけで、人に対して素直になれるドラマです。音楽を題材にしたドラマといえば、今はすっかり『のだめカンタービレ』が定番ですけど、自分の中で『ロンバケ』を越えるドラマには未だに出会ったことがありません。「桃ちゃんでぇ~す」 とか「マタニティ~、バブ~」とか、意味不明な名言(?)も多いけど、そこもまたいい。
久しぶりに見て気付いたのは、自分がドラマをみてて「おもしろい」と感じるシーンやセリフが変わったなということ。そりゃあ、小学生のころと大学生じゃ、感じるものが違いますよね。小学生のころは、なんとなく「大人になったらこんな楽しそうな生活を遅れるのかー」くらいですけど、初回の放送から10年、自分もいろいろと、オトナになったのかな?(笑)
恋愛だけではなく、人との付き合い方とか、自分に正直になる生き方とか、このドラマには沢山のものが詰まっています。最近人づきあいに丁寧さを欠いていたのは、このドラマを忘れていたからかもしれない。

以下は、今回見返してみて、自分が1番いいなと思ったシーン。瀬名と佐々木教授が、ラーメン屋・マンキンで飲んでいる場面です。

セリフだけ抜き出してもなかなか伝わらないと思うので、興味がある人は是非とも鑑賞してください。

瀬名:飲みすぎですよ
教授:ううん、大丈夫。大丈夫。あぁ~、熱いなぁ。瀬名君。恋っていうのはねぇ、とても、テンションの高いものなんです。だからみんなそれが一番大切なものだと思ってしまうんですが、でも僕は…少し、違うと思うんだなぁ。『マディソン郡の橋』とか、僕は、信じません。
瀬名:あ、それ僕まだ見てないから…
教授:夫をね…最後まで裏切って死んでいくような、そんな手紙を書いてはいけません。そばにね…そばにいる人を……大切にしなければ…いけない。やはりね…部屋で待っててくれる人を…大切にしなければ…いけないんです。でもねぇ…瀬名君。ショパンというのは、何度帰っても、『おかえり』とは言ってくれません。
瀬名:いや家に帰って…ショパンが『おかえり』って言ってくれたらそれはそれで怖いですけどね。
教授:・・・。瀬名君はね・・・ズルイ人です。あなたは決して…『さみしい』という言葉を使わない人だ。
瀬名:そんなわかんないじゃないですか。
教授:いや、わかります。あなたのピアノを聞いていればわかるんだ。世界中の全ての人間が『さみしい』という弱音を吐いたとしても、あなたは絶対に『さみしい』という言葉を…使わない…!! 強い…人なんです。
瀬名:まさか。
教授:強いから…優しくなって、しまうんです。
瀬名:あのそれ…先生の買い被りですよ。僕…けっこう女々しいですから…。
教授:女々しい。女々しいい、いじゃないですか。大いにいいです。女々しいというのは、素直、という意味なんです。いいですか瀬名君、君は自分自身に、もっと素直になれば、それでいいんです。
瀬名:うぅん…そうですね…。
教授:熱ければ窓を開けて、夏の風に浸るように。寒ければストーブに火をつけて、手をかざすように。もちろん、みんなの前である必要はありません。だれかの…誰かの前だけで、いいんです。瀬名君、…壁。とっぱらってください。

最後の「壁をとっぱらう」ってのは、このドラマにおける一つのキーワードですね。佐々木教授とか桃ちゃんとか、こうやってさらっと素敵なセリフを吐ける大人は魅力的だと思います。自分もこういうおっさんになりたい…。
…次に『ロンバケ』を見たとき、自分はどのシーンに惹かれるのかな。
あと、ロンバケは劇中の音楽もいい!ピアニストが主人公なんで、ピアノの楽曲もそうですが、挿入歌や行きつけのクラブで流れる音楽とか、自分のなかでの名曲が盛りだくさんです。併せてこちらもどうぞ。

2008-10-19

『大いなる陰謀』

ストーリー紹介は省きます。映画の公式HPか、下の予告編動画で大体解ると思います。
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■銃弾よりも議論の応酬

  • イラク戦争の失敗に対する、世論の攻撃に悩む上院議員。彼の招きで、独占インタビューに応じるベテラン女性記者。
  • 上院議員の立案に基づき、アフガニスタンで最新の作戦に従軍する兵士。
  • その兵士達の元指導教員。その教え子で、政治学を学びつつも、国の上層部に対して不満を抱く学生。
この3つのエピソードが、それぞれ別の場所で同時に進行しながら、物語の核心に迫るテーマが浮き彫りにされる構成です。登場人物は実在の人物ではないようですが、おそらくモデルとなった人物がいるのでしょうね。機会があったら調べてみたいと思います。

ジャンル分けが難しい映画ですが、あえて分けるなら戦争映画になるのでしょうか? とはいえ、この映画のシーンは戦闘シーンよりも、議論のシーンがメインです。新作戦を進める上院議員と、その内容について疑いの目を向ける記者。世界を変えるために、従軍を決めた黒人・ヒスパニック系の学生と、それをあざ笑うWASPの学生。戦争を扱った映画であることは間違いないのですが、銃での戦いよりも、議論の応酬の方が激しい。

この映画を見終わった後、この内容について誰かと意見を交わしたいという、激しい欲求に襲われました。アメリカのキャンパス内で教授や生徒どうしが意見を戦わすシーンもあることですし、時間も丁度1時間半程度なので、大学の授業で鑑賞したら、面白い映画かもしれませんね。

■「大いなる陰謀」は本当に陰謀だったのか?

この映画の英語版タイトルは「Lions for Lambs」(劇中に登場する台詞、「子羊に率いられたライオン」の意)で、日本語版の「大いなる陰謀」とはだいぶ響きが違います。

上の予告編動画でも、「陰謀を企む1人の政治家」と明言されていますが、この紹介にはどうも語弊があるような気がしました。というのも、トム・ハンクス演じるアーヴィング上院議員の口ぶりは、どうも本当にこの新しい作戦の意義を信じていた様な印象を受けたからです。日本では、「アフガン空爆・イラク戦争は大義の無い戦争だ」という意見が大勢を占めていますが、9.11のショックで冷静さを失い、愛国心に火をつけたアメリカ人にとっては、そうではない意見を持つ人間も多いのが現実です。アメリカ人の一部はテロリストを本気で悪だと信じているし、劇中でアーヴィング議員が言っているように「中世を引きずった部族国家に振り回されているという屈辱に耐えられない」のです。

他のサイトのレビューで、「トム・ハンクスがうさんくさい議員を好演」という意見がありましたが、自分にはむしろ、トム・ハンクスはうさんくさいどころか、本気で作戦の意義を信じている議員を演じているように見えました。「陰謀」といわれると確信犯的なニュアンスがありますが、軍産複合体はともかく、対テロ戦争強硬派や宗教右派のアメリカ人は、むしろ本気で「対テロ」という大義を信じているのが一般的なのではないでしょうか。というわけで、私はこの「大いなる陰謀」という邦訳には、違和感を感じます。

■いち学生として

というわけで、私はこのアーヴィング上院議員と女性記者のやりとりよりも、実際にアフガンで従軍した学生の行動に興味を惹かれました。私は、彼ら(アーリアン、アーネスト)の様に、従軍してまでアフガンで戦おうとは思いません。マレー教授が指摘するように、イラク戦争もアフガン戦争も、大義のあった戦争だとは思えないからです。それに正直言えば、戦争で死ぬのは怖い。去年ヨーロッパを放浪している際に、実際にイラク戦争に従軍したアメリカ人から戦闘の映像を見せてもらう経験がありましたが、それは正に地獄絵図でした。自分の国を守るための戦争なら、闘わざるを得ないでしょうし、闘います。しかし、侵略戦争に進んで従軍したいとは思いません。

とはいえ、「文句を言っているだけでは何も変わらない。何かを変えるためには、自分がリスクを背負わなければ」というのが彼らの主張であり、この映画のテーマでもあります。その点はもっともですし、同じ学生として、従軍してまで国際貢献を果たそうとする彼らの選択には、敬意を表します。
また、アーリアンやアーネストは黒人・ヒスパニック系で、貧しい身分の学生です。従軍すれば復学時に学費が免除されるという要素も、彼らの選択の要因としてありました。自分もいま正に「大学院に進学したいが、学費をどうするか」という問題に直面しているので、彼らの気持ちもわかります。

「政治の勉強をし、政府の批判を口にしていながら、何も行動をしていない」と、マレー教授はアーネスト、アーリアンを引き合いに出しながら、別の学生を責めます。確かに、こう言われては反論は難しいでしょう。今の日本でも同じだと思います。「自民も民主もダメだ」といいながら、自分は何もしない国民。そもそも、政治になんか関心が無いという学生。

政治に対して批判はするが、何も行動を起こさない白人の裕福な学生と、戦う意味を信じて戦地に赴きつつも、政治の道具となって死んでゆく貧しいマイノリティ系の学生との対比が、考える材料を与えてくれるいい映画に仕上がっています。

2008-10-17

『グッド・シェパード』

ちょうど一年前公開されていた映画、『グッド・シェパード』。TSUTAYAにDVDがあったのを発見し、また見てみました。映画公開時に2度見たほど記憶に残る映画でした。通算3回目の鑑賞。



CIAの職員が主人公の、いわゆるスパイ映画です。佐藤優の世界です。DVD版は映画版とは字幕の翻訳が違っていて再発見もありましたが、映画版の訳の方がわかりやすかった気もします。

主人公を演じるのはマット・デイモンですが、寡黙な主人公のイメージが、ピッタリはまっていました。他の映画のデイモンとは、雰囲気がまったく違います。たぶん、役作りにかなり苦労したんじゃないかなぁ。

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■スパイ映画として


ストーリーについては端折りますが、ジャンルでいうとスパイ映画になるのかな? ただ、主人公は工作員に指示を与える立場の人間(=スパイマスター)なので、最前線で活躍するスパイたちのアクションシーンが売りの映画とは一線を画します。時代背景は、キューバが共産化した後のピッグス湾事件を軸に、主人公の人生を振り返る内容で、第2次大戦・米ソ冷戦がからんできます。

3時間近くに及ぶ長い映画で、諜報映画なのでストーリーもそれなりに複雑です。3回目の鑑賞で、初めて気付いた点もありました。そういう意味では、初回よりも、2度目以降の鑑賞の方が面白い映画だと思います。

なお、この映画は、インテリジェンス(諜報)について積極的な評論を行っている佐藤優・手嶋龍一両氏の絶賛を受けており、映画パンフレットの解説を手嶋龍一、公式HPの解説を佐藤優がそれぞれ担当しています(追記:映画公開時にはあったはずの公式ページが、もう無くなってしまっているようです。残念…)。また、CIAもこの映画について事実との違いを分析し公表しています。映画のディテールについては、素人の私があれこれ言うよりもこれらの方がよっぽど参考になると思いますので、紹介しておきます。

以前紹介した、佐藤優 『野蛮人のテーブルマナー』にも、この映画について言及した「映画以上に恐ろしいインテリジェンスの世界」という一章があります。佐藤優も、よっぽどこの映画が気に入ったのでしょうね。

■ウィルソン家3代


スパイ映画としての側面以外にも、この映画は、主人公エドワード・ウィルソンの人生を丁寧になぞり、妻・息子と秘密にまみれた仕事との葛藤を描くことで、家族ドラマとしても仕上がっています。

画面にはほとんど登場してこないのですが、主人公の父親の存在が、重要です。ラストシーンはこの父親の秘密が明かされてるシーンなのですが、これにより、この映画がウィルソン家3代の大河ドラマだったことを暗示させて、映画が幕を閉じます。幼くして父親を失った主人公。秘密が多く、ほとんど家に帰らない父(主人公)を持った息子。主人公は父の影を背負い、息子も父の影を背負って生きています。

鑑賞後に残る余韻だけで、長いエンドクレジットも苦にならずに鑑賞できます。非常にオススメな一本。


2008-09-04

宝塚歌劇 安蘭けい主演
『スカーレット・ピンパーネル』

今日は一日予定が空いたので、また東京宝塚劇場に並んでみました。以前、並んでもチケットが売切れてしまった経験があったので、今度こそチケット取るために、発売開始の一時間前から並びました。結果、18時開演のチケットをようやく入手。しゃーこーい!

やっとこさチケット取れた宝塚初体験。星組公演。行きましたよ!それも男1人でね!(笑) とある宝塚ファンの熱心な勧誘をうけ、観てみたくなりました。案の定、観客の95%が女性客。あとの4%は家族連れで来てるお父さん。男1人とか、自分くらいか(笑)

休幕中の女性トイレに、ディズニーランド並みの列が出来てるの見たときは、男でよかったなぁと心底思いましたが、喫煙所まで女性ばっかりなのには驚きました。女性の割合の方が多い喫煙所なんて、そうそう無いですよね。


■スカーレット・ピンパーネル

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演目は、『スカーレット・ピンパーネル』 フランス革命時代の話です。『ベルサイユのばら』で鳴らした宝塚のお家芸ですね。

フランス革命時代とはいっても、主人公はイギリス人。主人公がイギリスの反革命派(王党派)なので、革命派(ジャコバン派)はいわば敵役です。しかも華々しい宮廷と、輝かしい(初期の)革命のを描いた『べるばら』と違い、舞台は1794年という、ジャコバン独裁 ・ 恐怖政治の真っ只中。プレリアール法のもと、1ヶ月間に(パリだけで)2500人もギロチンされちゃった時期ですから、人類史上でも有数の、血なまぐさい時期です。正に暗黒時代。金正日も真っ青。

「貴族」というだけで虐殺の対象となるそんな時代、フランスから貴族の友人達を亡命・救出させる、イギリスの青年の話。このストーリー内容(http://kageki.hankyu.co.jp/scarlet_pimpernel/story.html)が、観ようと思った決め手でした。

この時代は、どうしてもヴァンデの反乱で活躍したラ・ロシュジャクランなんかに肩入れしてしまいます。そもそも自分の研究対象のひとつに、反革命運動を支援したイギリスの政治家、エドモンド・バーク(保守主義のイデオローグ)の政党論があるので、たぶん主人公の立場が反対(革命派)だったら、思想的にアレルギー拒否反応がでちゃう自分は、観てられなかっただろうと思います。

フランスの舞台女優という設定のヒロインが、革命政府の親玉・ロベスピエールに露骨に反抗してみたり、べるばらでは尊称として使われる「シトワイヤン(市民)」が、この作品では蔑称として用いられています。『ベルサイユのばら』で描かれたフランス革命のイメージとは、一線を画した話といえるでしょう。


■ちょこっと時代考証


ルイ17世の脱出
ちょっと時代考証的なことをさせてもらいますと、史実と照らし合わせてどうしてもありえないのが、ルイ・シャルル・カペー(幻のルイ17世)が、幽閉されていたタンプル塔からの脱出に成功してること。この舞台の原作が書かれたのが20世紀初頭とのことなので、ルイ17世替え玉説を反映しているのかもしれませんが。シャルルくんは確実にあの塔の中で死に絶えました。第一、ジャコバン政府がシャルルをみすみす逃がすなんて考えられません。国王処刑で一斉に諸外国からの非難をあびた革命政府にとって、王子の身柄は絶好の取引材料です。

ですが、ここでこの幼いシャルル殿下を脱出させ、あれこれ喋らせることで、彼の親であるマリー・アントワネットとルイ16世の家族愛を主人公夫妻の信頼関係に重ねるという役回りを演じさせることに成功しています。

さらに、主人公パーシーに、アントワネットの息子である彼を救出するという大義を与えることで、ある意味『べるばら』のオスカルが本来すべきだったことを、主人公がやってのけたりだとか、いい演出につながってると思います。このあたり、宝塚版の『べるばら』と『ピンパーネル』は細い糸でつながりが残っているともいえるでしょう。


ショーヴランのモデル
主人公パーシーとマルグリットはもちろん創作ですが、もしかしたら実在の人物かなぁと気になった、公安委員のショーヴラン(Chauvelin)。公安委員会のリストに名前が無いので、どうやら創作の人物のようです。

モデルは、“ロベスピエールの目”と呼ばれた、最年少ジャコバン党員のマルク・アントワーヌ・ジュリアンじゃないでしょうか?革命に命をささげ、革命と自己を同一化したジュリアンの生き方は、狂信的なショーヴランのキャラクターと重なります。ロベスピエールの側近という設定からは、まずサン・ジュストやクートンあたりが思い浮かびますが、ジュリアンはショーヴラン同様、イギリスに派遣された経験もあるので、こちらの方が有力かと。


宝塚歌劇として


史実では、上記のような血なまぐさい時代背景ではありますが、この物語は冒険活劇としての側面が強く、ストーリー・演出は明るくできてます。"宝塚的ユーモア"とでも言ったらいいのか、御婦人方が「おほほほほ」とでも言いそうな、こ洒落たセリフも多くて意外と笑えました。

青年達がミッションに燃える心地いい雄雄しさとか、ヒロインが恋人を信じきれない自分に悩む姿とかを描きつつも、最後は大団円のハッピーエンド。気持ちいいところで終わってくれたので、いい気分で観終われました。

そもそもストーリーに興味をもって見に行ったので、極論を言えば宝塚じゃなくても良かった、というのもあります。はじめは。同時期に、並ばなくても見れて、しかももっとリーズナブルな映画とかでやってたら、間違いなくそっちで済ませてたかな。

でも結果的に、宝塚版で見て大正解でした。平面の映画と違って、ホンモノの女優さんたちがあちこち動き回るし、歌うわ踊るわ、BGMは生演奏だわの、お見事な舞台演出。生演奏で、主人公のセリフに合わせて演奏するあたり、指揮者の振り方とかももっと見てみたかったと思います。


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踊りも、ラストのラインダンスと、ドラムソロのBGMでのサーベルダンスはホント格好良かった。自分は、舞台からは最も遠い2階席の最後列 (Bランク席) だったんですが、こりゃあ10000円払ってSS席で見たいって気持ちもわかるかも。

そして何より驚いたのは、宝塚の女優さんたち、顔がホントに綺麗すぎです。男役は、下手な男優より格好いい(笑)『20世紀少年』にも黒木瞳女史がでてますが、主演クラスは本当に綺麗な顔立ちです。主人公パーシー役の安蘭けいさん、歌も本当にお上手ずで、聞き惚れました。舞台歌手って設定のヒロイン役よりも上手かったんじゃないだろか。

隣に、同年代らしきおねーさんと、その母親らしきおば…もとい!マダム&マドモワゼルですね(笑) がいらしたんですが、 話してみると、とてもお上品な喋り方。観劇中も、笑うときは必ずハンカチ当てて口隠してました。宝塚初体験のところ、いろいろ親切に宝塚の基本知識とか教えてもらって、この母子にはかなり感謝しております(笑)オペラグラス貸してくださったのは本当に助かりました。

鑑賞後も、ファンクラブでもあるんですかね。劇場出口の前で大勢のファンがビシっと綺麗に整列して、女優さんが楽屋から出てくるのを待っていらっしゃる。その姿はまさに「清く、正しく、美しく」(笑)

先週あたりの 『週間ダイヤモンド』 だったかな?エンタメ業界特集で書いてたけど、宝塚って稼働率が常に100%近いらしいですね。こりゃ確かに面白いです。ハマるのも、わからなくはない。いまだに、頭からメインソングが離れません。

「せ か いーじゅうのて き を たーおしたとしてーもぉー♪」
「あなたーこーそぉー わ が や よぉー♪」

宝塚の『スカーレット・ピンパーネル』、オススメです。もっとも、チケット予約はもう満席なので、朝早くから並ぶしかないんですが…。